緑茶成分と茶の実オイル
多くの方に京都をイメージしていただけそうなものはたくさんありますが、コスメに入れられるものはそう多くはありません。
その中でKOTOSHINAが注目したのが「宇治茶」です。
古くから親しみがあり飲むだけではなく、体にもよく、石鹸やフェイスパックにも使用されるお茶ならば、受け入れられやすいはず。
そこから、お茶を使ったKOTOSHINAの製品開発がはじまりました。
●茶の実オイルが希少な理由
コスメに欠かせない材料に油分があります。
「茶の実オイル」は、お茶の花が咲いた後に収穫ができる「茶の実」から油分を抽出します。
茶農園の仕事は、良質な茶葉を育てることですが、お茶の花や種子が実ると、そちらへ栄養を取られてしまい、茶葉への栄養が行き渡りにくくなります。 またお茶の木は挿し木で増やすため、種を採取することもしません。 茶農園にとってお茶の花や実は不要なものでした。
そして両手いっぱいの茶の実から搾り取れるオイルは、わずかに数滴。 茶の実オイルを使用して製品化するには、茶農園にお茶の実を特別にたくさん生産する必要がありました。
KOTOSHINAのスキンケアコスメにはどうしても、このオーガニックで育った茶の実が欲しい。 優秀なオイルで、京都らしさと安心をお届けしたい。
このためにまず必要なことは、協力してくれる茶農園を見つけることでした。
お茶の名産地・京都の宇治には茶農園はたくさんありますが、有機栽培を実践し、更にコスメ開発の協力をしてくれる茶農園は多くありません。
いくつもの茶農園をめぐり、有機JAS認定を取得した、農薬・化学肥料を使わず、安心安全なお茶づくりに取り組んでいる茶農園に出会うことができました。
KOTOSHINAの茶の実オイルは、そんな想いが詰まった、希少なオーガニックオイルです。
●「茶の実オイル」でのオーガニックコスメの開発
KOTOSHINAで使用している「緑茶成分」と「茶の実オイル」は、3年以上、原則、農薬・化学肥料を使われていない自然な土壌で生産されています。茶葉を4~5年かけてゆっくり育て、自然の栄養がたっぷり取り込まれた生命力の豊かな緑茶成分と茶の実オイル。
そして一般的にはあまり馴染みのない「茶の実オイル」ですが、このオイルが美容と健康のためにあるような、とても優秀なオイルだったのです。
●食べても、肌につけてもうれしい「茶の実オイル」の効能
日本では知名度の低い茶の実オイルですが、お隣の台湾では「茶油」と呼ばれ、健康に良い食用油として親しまれています。その最大の特徴はオレイン酸を80%以上も含んでいること。
オリーブオイルの含有量が50~80%程度ですから、茶の実オイルは、オリーブオイルよりも豊富にオレイン酸を含んでいることになります。そのほかにも、緑茶の有効成分で有名なカテキン、そしてコエンザイムQ10、ビタミンEなど、美容と健康にうれしい成分がたくさん。もちろん椿油と同じく保湿力にも優れています。