古都の品格、ことがらを品物に

KOTOSHINAは「古都の品格、ことがらを品物に」をコンセプトに「ここち良い空間で豊かな時間を過ごしてほしい」という思いから、京都の地を活かしたものづくりにこだわってきました。


今回開発された「匂い袋」は京都の老舗と伝統工芸の職人の手を通して、慌ただしい日常のなかでこころを安らげてくれるプロダクトとして生まれました。古き日本の生活の知恵や記憶を丁寧なものづくりで未来につないでいきます。

香老舗の「松栄堂」と老舗の帯匠「誉田屋源兵衛」の伝統的な織物を使用した「匂い袋」の魅力をご紹介していきます。

時代を紡ぐ衣被香(えびこう)、松栄堂の伝統の香り

京都の街に欠かせない香り(お香や着物から揺蕩う香りなど)を作ってきた創業300年を超える老舗の松栄堂。
今回、お香の中でも古い歴史をもつ匂い袋(衣被香 えびこう)を採用。
白檀、丁子、桂皮などが配合された匂い袋は古来、防虫や衣類に香りを移すものとして使用されてきました。

そんな香りを包むのは老舗帯匠誉田屋源兵衛の八雲の生地です。

気持ちを包む吉祥模様、誉田屋源兵衛の八雲柄

「八雲」は、立ちのぼる雲気が様々な吉祥が実現する可能性を示し、ますます発展するようにと願う縁起の良い吉祥文様です。京都・室町の老舗帯屋の誉田屋源兵衛に伝わるシルクの織り柄で香りを包みこむのは、600年の歴史を紡いだ日本の伝統、折(おりがた)。

丁寧に折り込んで包む折は、今や世界中で注目されるORIGAMIの源流。贈答用として見えないところに時間をかけて相手のために尽くし敬う、日本が大切にしてきた礼の文化です。

さらに京都の伝統工芸職人による飾り紐を使用し、飾り結びには日本に古くから伝わる叶結び、花結び、総角(あげまき)三種類を使用し、幸せを願うオブジェに仕上げました。の衣被香(えびこう)白茶象牙(しらちゃぞうげ)
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手から手へ伝わる日本の伝承あそび、お手玉

お手玉は懐かしい記憶を呼び覚ます日本の伝統的な玩具です。その起源は紀元前に遡るといわれますが、日本では奈良時代に中国から伝わり聖徳太子(厩戸皇子)もお手玉で遊んだという伝説があります。

現代では作るときに裁縫を学び、遊ぶ際には正座の座り方を身につけ、数え歌で数を覚えるなど、知恵も同時に習得できる、暮らしに根付いた遊びとして母から子、祖父母から孫へと伝えられ続けてきました。

宙に投げ、手の中に落ちるお手玉には、多くの想いが詰まっています。

KOTOSHINAのお手玉は桐箱に4個入り。中央のキューブからの移り香がほんのりお手玉から香ります。

お手玉セット 浅縹(あさはなだ)
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気軽に贈りたい 香りのお心付け

歌舞伎や演劇で贔屓の役者へのご祝儀として紙に包んだお金を投げるおひねりを「香り」のプロダクトに写しました。和紙にくるまれた香りを机やベッドのヘッドレストなど、日常の空間に置いておくだけで、こころが安らぎます。

おひねりの発祥は神仏へのお供えとしてお米や賽銭を奉納するときに紙に包んだ風習、生まれてきた子供がお金に困らないようにと、銭貨に紐を通したものを帯に挟んだのが起源と言われます。

大仰にではなく、ちょっとした感謝を伝えるための日本古来の文化。香りのお心付け、おひねりを普段のバッグに忍ばせておいてはいかがでしょうか?

香るおひねり包み 嵯峨鼠(さがねず)
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