記事: 和菓子の起源はみかん?
和菓子の起源はみかん?
菓子に「果」の字があてられているようにその昔、菓子は果物、木の実のことでした。
『日本書紀』に伝わるおはなしでは、第十一代垂仁天皇に忠臣・田道間守(たじまもり:『古事記』では多遅摩毛理の表記)は不老長寿の実である「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を求められました。田道間守は10年にわたり唐や天竺など“常世の国”を旅して、やっと手に入れて帰国しましたが、垂仁天皇はすでに崩御されていました。
田道間守はその御陵の前で慟哭し、自らも悲しみのあまり亡くなりました。
その「非時香菓」は柑橘類の橘(たちばな)だと伝えられます。お正月飾りに使われる橙がそれですが、現在のみかん(蜜柑)のルーツです。
この伝説から田道間守は菓子の神様、菓祖として節分祭でも有名な京都の吉田神社にある菓祖神社に祀られています。
kotoshina茶屋のシーズンメニューとして提供している「みかん羊羹」は、奈良・平安時代に遣唐使がもたらしたこの唐果物であった橘が進化したみかんの果汁をたっぷり使い、白小豆で練り上げたフルーツ羊羹です。
ビタミンCを豊富に含んだみかんは風邪の予防や抗酸化作用、生活習慣病予防に効果のある食材としてよく知られています。
それは西洋医学が伝わるはるか以前から古都で伝承されてきた食材です。
「みかんと山椒の和紅茶」に使用している山椒はミカン科の落葉低木。
辛味成分であるサンショオールには冷え性の緩和や改善、腹痛や下痢、消化不良の予防といった胃腸系症状の改善が期待できる効能があると言われています。
京都の寒い冬をお菓子の源である“おみかん”とともに一服して乗り切るシーズンメニュー。
ぜひ、お試しください。
■KOTOHSINA茶屋
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有機和紅茶
日本の豊かな土壌が育んだ繊細な茶葉本来の旨みを含み、渋みが抑えられた柔らかな味と香りをお楽しみください。